農地・農村の整備Agri cultural land&Rural improvement
農地の整備(ほ場整備、換地・集積)
水土里ネットみやぎでは、大きさが異なる田んぼや畑を統合・再区分けしそれに合わせた用排水路・農道の整備を行う「ほ場整備」を市町村や土地改良区の要請に合わせ実施しています。
ほ場整備を行うことにより、今まで入れなかった大型農作機械の導入、農地までの通作時間の短縮が可能となり、農業生産性を向上させることができます。
農地整備の必要性と4つの役割
- 農業生産性の向上
- 労働生産性の向上(働く時間を短縮し農家の負担を軽減)
- 土地生産性の向上(作物の収穫量を向上)
- 冷害や湿害からの被害軽減(安定した食料供給を実現)
- 作物品質の向上
- 農業構造の改革
- 担い手(後継者)の育成
- 農地利用集積の進展(農業の組織化)
- ほ場整備による農地利用集積効果の実現
- 土地利用の秩序化
- 非農用地(災害等で農作に適さない農地)の創出
- 区画整理による農地の適正利用(虫食い状に放置されている農地を回避)
- 土地の保全・防災機能の増大
- 土壌の浸食、土砂崩れの防止
- 水田の保水作用による洪水の防止
- 地盤沈下、河川基底流量減少、湧水枯渇対策などといった水源の涵養
全国的に見て農地の整備状況は、地域格差が大きくなっており、効率的で安定的な農業経営の育成に有利な立地状況でありながら、整備が遅れている地域がある一方で、整備後数十年を経て用水路・排水路の老朽化が進み、更新設備が緊急課題となっている地域もあります。宮城県全域における水田の整備率は71%に及んでいます(令和元年度)
ほ場整備のイメージ図
- ほ場整備前
- ほ場整備後
実際のほ場整備
- ほ場整備前
- ほ場整備後
撮影地:宮城県登米市東和町青木地区
写真提供:東部地方振興事務所 登米地域事務所 農業農村整備部
農村の整備
田畑や農道、用水路などといった農業生産基盤と生活道路(集落道)や上下水道などの生活基盤を総合的に整備し、農業生産性の向上を図りつつ、地域に住む人々の快適な生活環境と定住条件を確保するのが狙いです。
農村整備実施例(平成13年度 川崎トンネル工事)
撮影地:仙南地区 川崎トンネル
写真提供:フジタ・奥田特定建設工事共同企業体